「一戸建てとマンションどちらが住みやすいか?」というテーマは
「賃貸と買うのとどっちがお得か?」というテーマと並び”不動産の永遠のテーマ”と言われています。
マンションが住みやすいという人もいれば、マイホームならやっぱり一戸建てでしょ?という人もいます。
価値観によってどちらが住みやすいかは変わりますし、何を軸に判断するかでも大きく変わります。
ここでは、客観的な”7つの視点”から戸建てとマンションを比較していきたいと思います。
① 立地
家を買うときにまず考えるのがエリアや立地。
特に「駅から徒歩何分か?」は、通勤、通学のことを考えると重要な条件のひとつでもあります。
ただ、駅チカであればあるほど土地の値段は高くなります。
そのため、駅周辺には商業施設や集合住宅が多く、一戸建てはそもそも数があまりありません。
市場にもなかなか出ませんので、駅チカという条件が重要であればマンションのほうが選択肢としては多くなります。
駅チカ重視の方は、中古マンションに狙いを定めることで”人気エリア×駅チカ”で物件を見つけられる可能性があります。
② 防犯
一戸建てはマンションに比べると、窓が多く、死角になる部分が多いです。
空き巣などの犯行は”入口が外から見えづらい”家が狙われることが多いので、圧倒的に戸建ての被害が多いのはそのせいです。
そのため、防犯カメラを購入して設置したり、SECOMやALSOKといったセキュリティーサービスは必須と言えるでしょう。
一方、マンションは構造上、窓や入口が横並びになっているため誰かがいればすぐわかります。意外と防犯性が高いのです。
また、マンションはオートロックがついてたり、マンション全体できちんと防犯対策が施されています。
管理人が常駐しているケースもあるので安心です。
③ 音
生活音は意外と気になるもの。
友だちを呼んでワイワイ騒ぐのが好きだったり、ピアノやギターなど楽器が趣味だったりする方は、
なるべく音に気を使わない生活をしたいものです。
赤ちゃんや小さいお子さんがいると、泣き声や走り回ったり、飛び跳ねたりする音がやはり気になります。
マンションだと上下左右に住んでいる人がいるので、どうしても気を遣ってしまいます。
一方、一戸建てはそのあたりを一切気にする必要がないのでなんとも気が楽です。
ただマンションも防音対策がしっかりされていますので、私はマンション住まいなんですが生活音はほとんど気になりません。
④ 掃除・メンテナンス
一戸建ては、居住エリア以外に庭があれば庭の手入れ、外壁や設備のメンテナンスなど、
快適に暮らしていくためには以外と手間やお金がかかります。
一方マンションは、修繕積立費や管理費を支払っていれば管理会社のほうでメンテナンスしてくれますので楽チンです。
⑤ 駐車場
一戸建ての場合、駐車スペースを確保できるのが嬉しいです。
2台分止められる物件もあったりしますので、両親や友人も呼びやすいです。
一方マンションは、そのマンションに駐車スペースがあれば近隣の月極駐車場よりかは少しだけ安く借りることはできます。
ただ、立体駐車場が多く車体の大きさに制限があったり、住人の利用者が多く借りられないケースもなくはありません。
いずれにしてもマンションの場合は駐車場の確保にコストがかかります。
⑥ ペットとの生活
最近は「ペット可」というマンションも増えましたが、相対的に見ればペットがダメなマンションがまだまだ多いです。
ペット可でも飼える種類や大きさなどを限定しているマンションもあるので、管理規約や使用細則の確認が必要です。
一方、一戸建ては基本的には自由にペットを飼えますので、大型犬を飼いたい、10匹以上はネコを飼いたい、
ちょっと変わったペットを飼いたいなど、ペットとの生活が大きな比重を占める場合は戸建てに軍配が上がると言えます。
⑦ その他
最近のマンションは、住人であれば自由に使えるシェアルームがあります。
知人友人を呼んでBBQが楽しめるテラスがあったり、赤ちゃんの授乳室、子供専用のプレイルームが完備されていたりします。
私の住んでいるマンションは、オープンテラスがついているシェアルームがあり住人はいつでも利用が可能です。
私は部屋だとダラダラしちゃうのでシェアルームで集中的に仕事をしたり、友人を呼んでランチ会をしたりしています。
お子さんがいるお隣さんはよく子供を連れて行ってシェアルームで遊んだりしています。
数ヶ月に一度、住人同士の交流会なんかも開催されます。
その交流会がきっかけで仲良くなって遊ぶようになったり、ママ友ができたり、
住人同士のコミュニティも集合住宅のひとつの魅力かもしれません。
住居とは別に目的に応じて使えるプレイルームがあれば、ライフスタイルによってはマンションのほうが楽しいかもしれません。
いかがだったでしょうか?
一戸建てもマンションも一長一短がありますが、”何を重要視するか”によって住みやすさや満足感も変わってくると思います。
購入する前に”ここは妥協できない条件”をリストアップして検討していくのをオススメいたします。